台湾のねじをカナダへ:2025 年末からの 25% の付加税は大きいほうとは限らない。同じ炭素鋼タッピンねじのアンチダンピング税は、輸出者が自社の正常価額を持ち、輸出価格がそれを下回らなければゼロ、正常価額がなければ輸出価格の 170%

2025 年 12 月 26 日から、カナダは世界中から輸入される鉄鋼派生品に 25% の付加税(surtax)を課しています。HS 7318 のねじ、ボルト、ナット、座金、リベットはすべて附表に入っており、台湾は 12 月 15 日、この措置と鋼材の関税割当について WTO に協議を要請しました。この 25% は二つの税のうち新しいほうです。カナダへ輸出される台湾の炭素鋼ねじには、2005 年から続くアンチダンピング税がもう一つあり、カナダ国際貿易審判所(CITT)は 2026 年 3 月 11 日にそれをまた継続しました。カナダ国境サービス庁(CBSA)が決定した正常価額(normal value)を持たない輸出者には、輸出価格の 170% のアンチダンピング税がかかります。正常価額があれば、税額は正常価額が輸出価格を上回る差額で、輸出価格がそれを下回らなければゼロです。本稿は台湾の輸出者とカナダの輸入者の側から、二つの規則を並べて読みます。どの品目が両方の措置に入り、どれが 25% だけなのか。ゼロ、差額、170% はどう分かれるのか。25% はなぜ原則として原産地を見ないのか。カナダの 2025 年の見直し資料は台湾をどう書いているか。そして出荷前に私たちが確認する五つのことです。読了まで約 11 分です。

同じ形の開いた段ボール箱が二つ並び、どちらにも亜鉛めっきの十字穴付きなべタッピンねじが入っている。左の箱には小さな灰色の無地の荷札、右の箱にはずっと大きな赤い無地の荷札が掛かっている。

二つの税、二つの範囲

まず新しいほうです。Steel Derivative Goods Surtax Order(SOR/2025-267)は、カナダ総督が枢密院の助言を得て 2025 年 12 月 11 日に制定し(P.C. 2025-917)、根拠は関税法(Customs Tariff)第 53 条 2 と第 79 条 (a) です。2025 年 12 月 26 日に発効し、12 月 31 日のカナダ官報第 2 部に掲載されました。 第 1 条は、附表の税番に分類される貨物(第 99 類に分類されるが本来は附表の税番に分類できる貨物を含む)に、第 2 条の例外を除き、課税価格(value for duty、税関法〔Customs Act〕第 47〜55 条で決まる)の 25% の付加税を課すと定めます。附表の税番は 61(当サイトの数え)で、プレハブ建築、鋼線、チェーンから家具部品まで並び、そのうち 12 が 7318 です。7318.11〜7318.19 のねじ切りした製品と、7318.21〜7318.29 のねじ切りしていない製品で、ねじ、ボルト、ナット、座金、リベットがすべて入り、炭素鋼でもステンレスでも同じです。

古いほうの範囲はずっと狭くなります。CBSA の「現行措置」(Measures in Force)のページは、対象を中国と台湾(文書では Chinese Taipei)を原産地とする、または両地から輸出される特定の炭素鋼ファスナーと定義し、自動車用または航空宇宙用に特に設計されたものを除いています。実際に挙がっているのは炭素鋼ねじ 9 種類で、それぞれ径と長さの範囲があります。木ねじ、タッピンねじ(板金用)、転造タッピンねじ(thread forming)、切削タッピンねじ(thread cutting)、thread rolling ねじ、ドリルねじは M3〜M10(インチ系は #4〜#24)、小ねじは M3〜M10(インチ系は #4〜3/8 インチ)、角頭と六角頭のラグスクリューは M6〜M10、フランジねじは M6〜M16 です。 CBSA の 2025 年の期限切れ見直しの理由書によれば、2005 年 1 月の当初の認定は、炭素鋼ねじが損害を与え、台湾の特定のステンレスねじが損害のおそれをもたらしているとし、炭素鋼とステンレスのナット・ボルトは損害なしとしました(第 14、15 段落)。台湾のステンレスねじの部分は、2010 年の 1 回目の期限切れ見直しで取り消されています(第 17 段落)。

同じ税番の項で、二つの税がそれぞれどこまで及ぶか(SOR/2025-267 の附表と第 2 条、CBSA 現行措置のページによる。台湾原産または台湾から輸出され、寸法が該当し、ほかの除外・例外・減免に当たらない貨物)
品目25% の派生品付加税アンチダンピング命令(税額は正常価額で決まり、ゼロもありうる)
炭素鋼の木ねじ、タッピンねじ、ドリルねじ、小ねじなど(M3〜M10、長さが列挙範囲内)課税対象
炭素鋼のフランジねじ(M6〜M16)、ラグスクリュー(M6〜M10)課税対象
六角穴付きボルト(socket cap screws)、六角頭の cap screw課税対象外(除外)
炭素鋼のナット、一般のボルト、座金、リベット課税対象外
ステンレスねじ課税対象外
自動車用または航空宇宙用に特に設計されたファスナー2027 年 7 月 1 日より前に輸入され、自動車、車台とその部品・付属品の製造、または航空機、地上飛行訓練装置、宇宙機とその部品に使われるものは免除対象外(定義で除外)
CITT の命令で個別に除外されたブランド製品課税対象外

この表には読み違えやすい点が二つあります。一つ目は、名前では決まらないことです。現行措置のページは、bolt と呼ばれていても実際には対象のねじであるものとして、flange bolts、bin bolts、角頭・六角頭の lag bolts、stove bolts を挙げています。wing screws は除外ですが、翼付きのねじ(screws with wings)は、翼付きの小ねじを除いて対象です。 二つ目は、自動車と航空宇宙の条件が二つの税で違うことです。アンチダンピング命令が除外するのは「自動車用または航空宇宙用に特に設計された」ファスナーで、見るのは設計です。付加税の第 2 条 (d)(e) が免除するのは、輸入後に自動車、車台とその部品・付属品の製造に使う貨物、または航空機、地上飛行訓練装置、宇宙機とその部品に使う貨物で、見るのは用途です。しかも期限があり、当初は 2026 年 7 月 1 日より前の輸入でしたが、2026 年 6 月 22 日の SOR/2026-155 が 2027 年 7 月 1 日より前に延ばしました。

原産地の書き方も違います。アンチダンピング命令の定義は「原産地とする、または輸出される」で、当サイトの文言上の読み方では、台湾から輸出される貨物は台湾製でなくても定義に入ります。付加税は原則としてすべての原産地に課され、原産地は例外の判断に使われます。SOR/2026-155 が加えた第 0.1 条は、原産地を CUSMA 諸国向けの原産国表示規則で判定すると定め、2025 年 12 月 26 日にさかのぼって適用されます。

ゼロ、差額、170%:アンチダンピング税を決めるのは正常価額

範囲が決まれば、次は金額です。特別輸入措置法(SIMA)第 3 条 1 (a) はアンチダンピング税をダンピング・マージンと同額とし、第 2 条 1 はダンピング・マージンを正常価額が輸出価格を上回る額と定義しています。CBSA は輸出者ごと、型番(Model ID)ごとに正常価額を決め、輸出価格が正常価額を下回れば差額を課し、下回らなければこの税はゼロです。 自社の正常価額を持たない輸出者について、現行措置のページの書き方は率直です。the anti-dumping duty is equal to 170% of the export price。名簿に載る輸出者でも、正常価額が決まっていない新しい型番は、その輸出者の直近の決定のうち最も高い正常価額で計算します。中国品には相殺関税もあり、個別の補助金額がない場合は 1 キログラムあたり 1.25 人民元です。台湾品に相殺関税はなく、台湾に対する補助金調査は 2004 年に終了しています(理由書第 13 段落)。

名簿も同じページにあります。当サイトの確認時点(ページの更新は 2026 年 7 月 20 日)で、正常価額を持つ台湾の輸出者は 14 社、ほかに米国にあって台湾品を輸出する Starborn Industries が 1 社、中国は 7 件(うち 1 件は 2 社の併記。当サイトの数え)です。仮の例で両端を見ます。台湾製の炭素鋼タッピンねじ 1 ロットについて、輸出価格も課税価格も 10,000 カナダドルとします(当サイトの仮定。二つは法律上の定義が違い、ここでは規模を見るために同じにしている。ほかに適用されうる関税や税は計算に入れていない)。

  • 輸出者が名簿にない場合:アンチダンピング税 17,000 カナダドルに付加税 2,500 カナダドルを足して 19,500 カナダドル、貨物の価額の 1.95 倍です。
  • 輸出者が名簿にあり、この型番の輸出価格が正常価額を下回らない場合:アンチダンピング税 0、付加税 2,500 カナダドルです。

同じ貨物で輸出者が変わると、税の差は 17,000 カナダドルになります(当サイトの換算)。タイトルの意味はここにあります。二つの税がどちらも適用され、減免がなく、輸出価格と課税価格が同程度なら、25% が小さいほうになるのは、輸出者が名簿にない場合か、正常価額が輸出価格を上回る差額が課税価格の 25% より大きい場合です。

実際にどれだけ賦課決定されたかは、CBSA の理由書の表でわかります。2022〜2024 年の台湾からの対象ねじの輸入額は 57,421,095、32,048,399、45,099,100 カナダドルで、CBSA が賦課決定したアンチダンピング税は 14,221,436、13,180,549、14,704,420 カナダドルでした(表 1、表 4)。輸入額に対する比率は 3 年で 24.8%、41.1%、32.6%、合計で 31.3% です(当サイトの換算)。同じ期間の中国のアンチダンピング税と相殺関税の合計は、輸入額の 89.3%、85.9%、99.0% でした(当サイトの換算)。

これらの比率は国別の集計で、表は輸出者の正常価額の有無や型番では分かれていないため、どの 1 社の税率も推し量れません。言えるのは二つです。2022〜2024 年の毎年、台湾品にアンチダンピング税が賦課決定されていること。そして 2024 年の税額は 2022 年より 3.4% 多いのに、輸入額は 21.5% 少ないことです(理由書第 119 段落)。 25% の付加税を 2024 年と同じ輸入額にあてはめると約 1,127 万カナダドルで、同じ年のアンチダンピング税額の約 77% です(当サイトの仮定:数量と価格が同じ、輸入額=課税価格で、その輸入がすべて付加税の対象となり例外や減免がない)。全体で見れば新しい税は古い税に近づいています。正常価額のない 1 社で見ると、二つの税がどちらも適用され、減免がなく、輸出価格=課税価格という仮定のもとで、古い税は新しい税の 6.8 倍です。

25% は原則として原産地を見ない、中国品も台湾品もこの税では同じ

170% が中国と台湾を対象にしているのに対し、25% は原則としてすべての国に課されます。考え方は規制影響分析書(RIAS、同日公布の SOR/2025-266 の後に付いている)に書かれています。カナダが挙げるリスクは三つで、米国が 2025 年 3 月 12 日から鉄鋼と派生品に 25%、6 月 4 日から 50% を課したことによる迂回流入、カナダの鉄鋼が主要な輸出先を失ったこと、世界の鉄鋼の過剰生産能力です。派生品の範囲は、カナダの派生品メーカーの意見に基づいて決めたとしています。 RIAS はこれをすべての国からの輸入に適用する税と明記し、2024 年の輸入額 106 億カナダドル分の品目に課すとしています。うち 44% が米国から、20% が米国以外の自由貿易協定の相手国から、36% が自由貿易協定のない国からです。輸入量の変化や減免、ドローバック制度を考慮しない名目上の税収は最大 26.5 億カナダドルとしています。付加税は関税、アンチダンピング税、相殺関税に上乗せされることも明記しています。

原産地を見ない一方で、二重にかけない例外があります。第 2 条 (a) は、China Surtax Order (2024)、米国原産品に対する付加税令、鋼材の関税割当に伴う付加税令などの課税範囲に入る貨物には、この税を課さないとしています。では中国のねじはそちらへ回るのでしょうか。当サイトが China Surtax Order (2024) の現行版(Justice Laws、2026 年 9 月 30 日時点)の附表を確認したところ、7318 で始まる税番は一つもありませんでした。中国のねじも 25% の派生品付加税の対象になります。 この税については台湾品と中国品の税率は同じで、両者の差はアンチダンピング命令の側に残り、中国にはさらに相殺関税がかかります。

ほかの例外は、Persons Authorized to Account for Casual Goods Regulations 第 2 条で定義される casual goods、第 98 類の貨物、自動車と航空宇宙の用途の貨物、発効日にカナダへ輸送中だった貨物、そしてカナダ原産の貨物です。最後のものは SOR/2026-155 で加わり、RIAS は、一時的に輸出して加工し再輸入するカナダ品に課税しないためと説明しています。 さらに 2026 年 2 月 24 日の Steel Derivative Goods Surtax Remission Order(SOR/2026-34)は、輸入後に列挙された機関が医療、公衆衛生、公共の安全、国防または国家安全保障のために使う貨物や、必要な医療サービスに使う貨物などについて、支払済みまたは支払うべき付加税を減免します。条件には、当該貨物についてこの付加税に対する他の救済請求が関税法(Customs Tariff)に基づいて認められていないこと、輸入から 2 年以内に輸入者が所管大臣に申請することが含まれます。附表には個別の品目も並び、7318 の部分は鉄道のトラックボルト、溶接スタッド、アーマーボルト、特定の自動車規格のフランジボルトやスタッド、プロジェクション溶接ナットなど、一つずつ記述された品名です。当サイトの読み方では、一般的なタッピンねじや木ねじはこの附表に入っていません。

カナダの見直し資料は台湾をどう書いているか

付加税には失効日の定めがなく、アンチダンピング命令には決まった見直しの周期があります。今回の期限切れ見直しはカナダ国際貿易審判所(CITT)が 2025 年 5 月 5 日に開始し(RR-2025-001)、CBSA が翌日に調査を始め、2025 年 10 月 2 日に、命令が失効すれば中国と台湾のダンピングが続くか再開するおそれがあると判断して、10 月 17 日に理由書を公表しました。CITT は 2026 年 3 月 11 日に命令を修正のうえ継続しました。2005 年 1 月の当初の認定から 4 回目の継続です(2010、2015、2020、2026 年。当サイトの数え)。

理由書第 107 段落は質問票に回答した台湾企業 9 社を挙げ、輸出者・外国生産者はいずれも意見書を出していません(第 81、108 段落)。CBSA が台湾のダンピング継続のおそれを判断した根拠は次のとおりです(第 84〜90、109〜120 段落)。

  • 炭素鋼ファスナーは汎用品で、価格で取引される(CITT の 2020 年の理由を引用)。
  • 米国の 232 条関税による迂回の圧力。見直し期間の毎年、関係する税番の台湾からの輸出の 4 割超が米国向けだった。
  • 生産能力。記録上の資料(申立人 Leland が提出)によれば、台湾のファスナー工場は前回の見直し時の 1,650 社超から 1,800 社超に増え、生産の 9 割超が輸出される。HS 731811、731812、731814、731815 の台湾からの輸出は 2022 年に 45.6 億米ドル、12.7 億キログラムでピークに達し、2024 年は 31.4 億米ドル、9.7 億キログラムだった。
  • 税額。2022〜2024 年に台湾品に賦課決定されたアンチダンピング税は 2016〜2018 年より 67.7% 多く(2,510 万から 4,211 万カナダドル)、同じ期間の輸入額の伸び 21.4% を上回った。

言い換えれば、当サイトの読み方では、この理由書での台湾の位置は、EU のアンチダンピング規則での位置と逆です。当サイトが読んだ EU の 2022/191 は中国原産品だけに課税し、台湾はその調査資料の中で、価格が EU の事業者に近い第三国でした。カナダのこの命令では台湾は課税される側の一つで、台湾品に賦課決定された税額の伸びが、ダンピングが続くおそれの証拠として使われています。

CBSA の現行措置のページには、ほかに「2026 年 3 月 11 日の命令による除外」が 42 項目(当サイトの数え)並んでいます。多くはブランドや特許を名指しした構造用木ねじ、デッキ用ねじ、コンクリート用スクリューアンカーで、たとえば Rotho Blaas の構造用ねじのシリーズ(15 項目)や Tapcon のアンカー(3 項目)です。どの項目も具体的な特徴を書き、27 項目が ICC-ES の評価基準に触れ(適合、試験・評価、認証など書き方は項目による)、すべて「または同等品」(or equivalent)で終わっています(当サイトの数え)。同等品の判断は CBSA が行います。当サイトの読み方では、除外を主張するには記述された特徴を備えている必要があり、用途が似ているだけでは足りません。

もう一本の線は WTO です。台湾が 2025 年 12 月 15 日に協議を要請した DS643 は、カナダの鋼材の関税割当と付加税、そしてこの 25% の世界一律の派生品税を対象とし、後者は GATT 1994 第 2 条 1 (a)、第 2 条 1 (b)、第 10 条 3 (a) に反すると主張しています。アンチダンピング命令はこの案件に入っていません。WTO の案件ページの概要は、2026 年 10 月 20 日時点で協議要請までしか載せていません。

カナダへ出荷する前に私たちが確認する五つのこと

二つの規則を読み終えると、カナダ向けの見積書で確認すべきことは次の五つにまとまります。私たちなら、見積りの前に一つずつ照らし合わせます。

  1. 品目が表のどの行に入るか。形式、材質、径、長さ、頭部形状を、現行措置のページの列挙範囲と除外リストに照らします。bolt と呼ばれるものも確認します。疑問があれば CBSA には範囲裁定(scope ruling)の手続があり、現行措置のページの年表には 2023 年 9 月 29 日の National Nail の件が載っています。
  2. 輸出者が正常価額の名簿に載っているか、その型番の正常価額が決まっているか。名簿にない輸出者は、SIMA 第 13.2 条 (1) の迅速審査(expedited review)の資格があるかを確認します。同じ国で通知を受けた輸出者と関係がないこと、条文が挙げる通知を自ら受けていないこと、この貨物または同種の貨物について資料提出を求められたことがないことが必要です。書面の申請では、貨物がカナダの輸入者に販売または委託されたことを確認し、輸入者、貨物の説明、販売日と船積日、注文と契約の詳細、製造者、そして輸出企業の説明と輸出国にいるすべての関係者の一覧を添えます。販売の合意があれば販売とみなされ、先に実際に輸入する必要はありません。委託販売でカナダの買い手が決まっていない場合は迅速審査を申請できず、貨物は SIMA 第 29 条 (2) の大臣の定める方法で扱われます。2024 年 10 月 21 日からは、カナダ歳入庁が発行する BN15 の輸出者 ID も必要です。審査中も輸入者は大臣の定める方法(ministerial specification)で納税するか、担保を差し入れます。
  3. 書類の記載事項。現行措置のページは輸入書類に明記すべき事項を挙げています。アンチダンピング税の対象かどうか、輸出者 ID、原産国、製造者と工場(判明している場合。SIMA 上、売り手が輸出者とみなされない場合は製造者が必須)、直接積出しの起点、Model ID、ファスナーの種類、材質と等級、頭部、駆動形状、径、長さ、めっき、重量、販売価格と取引条件などです。欠けていれば、正常価額は輸出価格に 170% を上乗せして決められます。具体的な正常価額は輸出者から入手するもので、CBSA は公開ページに載せず、関連情報は CBSA の覚書 D14-1-2 に基づき、知る必要がある範囲で輸入者に提供される場合があります。
  4. 25% が免除されるか。用途が自動車、車台とその部品・付属品の製造か、航空機、地上飛行訓練装置、宇宙機とその部品向けか(2027 年 7 月 1 日より前の輸入)。貨物が減免令に挙がる機関によって、挙がる目的で使われるか。これらは輸入者が申告または申請します。
  5. 税を誰が負担するか。二つの税はどちらも輸入者が申告・納付します。見積りでは取引条件をはっきり書きます。私たちのやり方では、輸入税を私たちが負担すると取り決めた場合、二つとも見積額に入れます。

この五つは規則の要求ではなく、私たちがまとめた出荷前のチェックリストです。税番の分類、原産地、税額は CBSA が決めるもので、本稿は法律や通関の助言ではありません。

あの 25% に戻る

冒頭の 25% はニュースであり、原則としてすべての輸入元に適用される税でもあります。わかっているのは、税率、附表、例外と免除の期限、そしてアンチダンピング命令が継続されたことです。SIMA 第 76.03 条 (1) により、CITT は直近の継続から 5 年が満了する前に次の期限切れ見直しを始めなければなりません。 まだ判断できないのは、付加税がいつまで続くか(命令自体に失効日はない)、DS643 がどこまで進むか、個々の輸出者の次の正常価額の更新がいくらになるかです。

台湾の工場が自分で押さえられるのは、名簿、型番、書類です。当サイトの読み方では、輸入品どうしの間では 25% は原則として皆に適用されます。同じ貨物、同じ価格で二つの税がどちらも適用されるとき、台湾の輸出者どうしの輸入税負担を引き離すのは、もう一つの税のほうです。

本稿の範囲、税率、例外は SOR/2025-267 の原文と Justice Laws の現行版、SOR/2026-155、SOR/2026-34 と RIAS に、アンチダンピング命令の範囲、名簿、税負担のルールは CBSA の現行措置のページに、統計と見直しの理由は CBSA の 2025 年 10 月 17 日の理由書に、継続の日付は CITT のプレスリリースによります。比率、倍数、10,000 カナダドルの例は当サイトの計算または仮定で、「台湾から輸出されれば台湾製でなくても定義に入る」「一般的なタッピンねじと木ねじは減免令の附表にない」という読み方と五つのチェックリストは当サイトのものです。

この記事は六つの手順のどれか一つには収まりません。手順をまたいで出てくるか、組み付けたあとに出てくる話です。ここに行き着く判断がどこで下されているかはねじの決め方にまとめてあります。

よくある質問

台湾のねじをカナダへ輸出すると、どんな税がかかりますか。

炭素鋼の木ねじ、タッピンねじ、ドリルねじ、小ねじ(M3〜M10)、フランジねじ(M6〜M16)など列挙された品目は、二つの措置の両方に入ります。2025 年 12 月 26 日からの 25% の鉄鋼派生品付加税(SOR/2025-267)と、2005 年からのアンチダンピング命令(CITT が 2026 年 3 月 11 日に継続)です。アンチダンピング税額は正常価額で計算され、ゼロのこともあります。ナット、一般のボルト、座金、リベット、ステンレスねじはこのアンチダンピング命令の対象外で、原則として 25% の付加税が適用されます。どちらの措置にも除外・例外・減免があり、ほかに適用されうる関税や税は別です。

カナダが台湾のねじに課すアンチダンピング税はいくらですか。

CBSA の現行措置のページによれば、アンチダンピング税は正常価額が輸出価格を上回る額です。CBSA が決定した正常価額を持つ輸出者は、輸出価格が正常価額を下回らなければゼロ、自社の正常価額を持たない輸出者は輸出価格の 170% です。2026 年 7 月 20 日時点の名簿で、正常価額を持つ台湾の輸出者は 14 社です(当サイトの数え)。

25% の付加税は中国品にもかかりますか。

原則としてかかります。付加税は原産地を問わず、China Surtax Order (2024) などほかの付加税令の課税範囲に入る貨物には重ねて課しません。当サイトが China Surtax Order (2024) の現行の附表を確認したところ 7318 で始まる税番はなく、中国のねじにも 25% が適用されます(第 2 条のほかの例外や減免は別)。中国の炭素鋼ねじにはさらにアンチダンピング税と相殺関税があります。

自動車用や航空宇宙用のねじは 25% を免除されますか。

SOR/2025-267 第 2 条 (d)(e) は、輸入後に自動車、車台とその部品・付属品の製造に使う貨物、または航空機、地上飛行訓練装置、宇宙機とその部品に使う貨物を免除し、SOR/2026-155 が期限を 2027 年 7 月 1 日より前の輸入まで延ばしました。アンチダンピング命令は別に「自動車用または航空宇宙用に特に設計された」ファスナーを除外しており、こちらは設計で判断し、期限はありません。

正常価額の名簿にない台湾の輸出者はどうすればよいですか。

資格を満たせば、SIMA 第 13.2 条 (1) に基づいて CBSA に迅速審査(expedited review)を申請できます。条件には、同じ国で通知を受けた輸出者と関係がないこと、条文が挙げる通知を自ら受けていないこと、この貨物または同種の貨物について資料提出を求められたことがないことが含まれます。申請にはカナダの輸入者、貨物、販売と船積み、注文と契約、製造者、輸出企業と関係者などの資料が必要で、2024 年 10 月 21 日からは BN15 の輸出者 ID も要ります。審査中も輸入者は大臣の定める方法で納税するか、担保を差し入れます。

参考資料

付加税の税率、附表、例外は SOR/2025-267 第 1〜3 条と附表、Justice Laws の現行版の第 0.1 条と第 2 条、SOR/2026-155 とその RIAS(SOR/2026-154 の後に付く)によります。考え方、輸入額、税収の見積りは SOR/2025-266 の後に付く RIAS、減免は SOR/2026-34 第 1〜5 条と附表によります。China Surtax Order (2024) の附表に 7318 がないことは当サイトの確認です。アンチダンピング命令の範囲、除外、正常価額の名簿、170%、書類の要件は CBSA の現行措置のページ(2026-07-20 更新)、経緯、輸入額、税額、CBSA の判断の根拠は FAS 2025 ER の理由書第 1〜35、71、81、84〜121 段落と表 1〜4、継続の日付は CITT のプレスリリース、ダンピング・マージンの定義と見直しの期限は SIMA 第 2 条 1、第 3 条 1、第 76.03 条 (1)、迅速審査は CBSA の説明ページ、DS643 は WTO の案件ページによります。比率、倍数、件数、10,000 カナダドルの例は当サイトの計算または仮定です。本稿は法律や通関の助言ではありません。

お問い合わせ

カナダ向けの貨物については、お見積りの際に品目の形式、材質、径と長さ、予定している取引条件をお知らせください。お出しできる書類や資料を個別に確認します。税番の分類、アンチダンピング税と付加税は CBSA が判断するもので、確実性が必要な場合は輸入者から CBSA にお問い合わせください。

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