盛り上げタッピンねじ
盛り上げタッピンねじは断面が三角形(円弧でつないだ、ほぼ正三角形)になっており、ねじ込むときに相手材を削らずに押しのけて成形します。切りくずが出ないので異物を嫌う場所に使えます。押しのけによる加工硬化のぶん、引抜きに対しても切削式より強くなります。
仕様の選択肢
頭部形状
駆動部
断面の選び方
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三角断面trilobular
三つの円弧の頂点が順番に押していくので接触面積が小さく、全周が円の転造ねじより低いトルクで成形できます。
よくある失敗
いずれもロット単位の廃棄や現場での手直しにつながるものです。理屈の上での注意点ではありません。
下穴の許容範囲がタッピンより狭い。 押しのけて成形する以上、穴径には敏感です。大きければねじ山が完全に立たず保持できず、小さければ締付けトルクが跳ね上がって頭が飛びます。この範囲は材質ごとに引くもので、タッピンの下穴径を流用することはできません。
もろい材料に使う。 押しのけると材料が流れます。鋳鉄や硬くもろい樹脂のように伸びの小さい材料では、穴のふちが割れます。そうした材料には切削式のタッピンねじを使ってください。
締付けトルクと破壊トルクの差を見ていない。 盛り上げ形は、締付けトルクとねじ山がなめるトルクの間の窓が小ねじより狭くなります。自動締結のトルク設定は実測で決めるものであって、小ねじの数値を写してくるものではありません。
長さの測り方
規則は一つだけです。頭が相手材に沈む形状は全長を測り、表に残る形状は首下を測ります。
| 頭部形状 | 基準 | 理由 |
|---|---|---|
| 皿 | 全長 | 頭が皿もみに沈んで面と同じ高さになるので、頭も長さに入る |
| 丸皿 | 頭部径までの全長 | 円すい部は沈み、丸みは表に残る。両者の境目まで測る |
| なべ | 首下 | 頭が丸ごと表に残る |
| ボタン | 首下 | 同上 |
| 六角・六角ワッシャーヘッド | 首下 | 同上 |
| 六角穴付き | 首下 | 同上 |
この種類を決める前に
どれも問いを一つだけ扱い、根拠にした規格と、その規格が有効な範囲を示しています。
- タッピン、盛り上げ、ドリル:まず相手材から(英語)。成形式は切りくずが出ない。引き換えにねじ込みトルクが高く、穴径により敏感になる
- 下穴表は一点ではなく公差の帯である。成形式の穴径の窓は切削式よりはっきり狭く、この種類で最もよく壊れる場所になる
- 締付けトルクの数字は、等級から出てきたもので、接手から出てきたものではない。相手材を押しのけるぶんねじ込みトルクが高く、ねじり破断の側に近づく
M6 以下の部品でしたら、極小ねじのページに このサイズ帯でしか出てこない四つの制約をまとめています。
お問い合わせ
盛り上げタッピンねじは仕様の組み合わせが多くあります。品目、サイズ、材質、表面処理、年間使用量、用途をお知らせいただければ、可否と納期をご返答します。図面か現物があるといちばん早く進みます。実物に対して見積もるほうが、仕様表を往復して推測するより手間が少なくて済みます。
量産範囲 M1.0 – M5.0、標準締結部品は M16 まで。最小ロットは 10,000 本から、製品により異なります。
LINE 公式アカウント @WEISHIUN でも受け付けています