ドリルねじ
ドリルねじは先端がドリルになっています。穴あけ、ねじ立て、締付けの三つを一度で終えるので下穴の工程が要りません。金属板の固定と軽量鉄骨の施工で使われます。
仕様の選択肢
頭部形状
駆動部
ドリル部の選び方
-
#1 – #5ドリル能力による区分
数字が大きいほどドリル部が長く、貫通できる板厚が増えます。選ぶときに見るのは合計の板厚であって、ねじの長さではありません。
よくある失敗
いずれもロット単位の廃棄や現場での手直しにつながるものです。理屈の上での注意点ではありません。
ドリル部が短い。 ドリル部は、ねじ山が相手に噛み始める前に板を貫通し終えていなければなりません。貫通前にねじ山が板に届くと、ねじはその場で空転し、発熱して先端が焼けます。ドリルねじで最も典型的な壊れ方です。
回転数が高すぎる。 ドリル部は削って進みます。回転が速すぎると先端が焼き戻され、硬さが落ちて掘れなくなります。板厚ごとに推奨回転数が違います。
ステンレスのドリルねじの中身。 一般的なステンレスでは鋼板を掘れません。市販の「ステンレス製ドリルねじ」の多くは SUS410 を硬化させたものか、バイメタル(ステンレスの本体に炭素鋼のドリル部)です。耐食性も価格も大きく違うので、購買の段階でどちらかを確認してください。
長さの測り方
規則は一つだけです。頭が相手材に沈む形状は全長を測り、表に残る形状は首下を測ります。
| 頭部形状 | 基準 | 理由 |
|---|---|---|
| 皿 | 全長 | 頭が皿もみに沈んで面と同じ高さになるので、頭も長さに入る |
| 丸皿 | 頭部径までの全長 | 円すい部は沈み、丸みは表に残る。両者の境目まで測る |
| なべ | 首下 | 頭が丸ごと表に残る |
| ボタン | 首下 | 同上 |
| 六角・六角ワッシャーヘッド | 首下 | 同上 |
| 六角穴付き | 首下 | 同上 |
この種類を決める前に
どれも問いを一つだけ扱い、根拠にした規格と、その規格が有効な範囲を示しています。
- タッピン、盛り上げ、ドリル:まず相手材から(英語)。ドリル部はねじ山が噛む前に貫通し終える必要があり、板厚が適用範囲に入っていなければならない
- 「スタッドを使う理由」の多くは、タップ穴の理由である。薄板ではねじ山のかかりが限られ、強さは相手材の側で決まる
M6 以下の部品でしたら、極小ねじのページに このサイズ帯でしか出てこない四つの制約をまとめています。
お問い合わせ
ドリルねじは仕様の組み合わせが多くあります。品目、サイズ、材質、表面処理、年間使用量、用途をお知らせいただければ、可否と納期をご返答します。図面か現物があるといちばん早く進みます。実物に対して見積もるほうが、仕様表を往復して推測するより手間が少なくて済みます。
量産範囲 M1.0 – M5.0、標準締結部品は M16 まで。最小ロットは 10,000 本から、製品により異なります。
LINE 公式アカウント @WEISHIUN でも受け付けています