タッピンねじ

タッピンねじは先端のねじ山で相手材を削り、めねじを切りながら進みます。切りくずが出ます。下穴は必要ですが、タップ立ての工程は要りません。工程を一つ省けるので、薄板と樹脂部品の組立でいちばんよく使われます。

仕様の選択肢

選択できる仕様です。実際の対応範囲はお問い合わせへの回答が優先します。
量産範囲M1.0 – M5.0
最大サイズM16
頭部形状なべ・皿・丸皿・六角ワッシャーヘッド・ボタン
駆動部十字穴(フィリップス)・ポジドライブ・ヘクサロビュラ・六角・すりわり
適用規格DIN 7971 · DIN 7972 · DIN 7981 · DIN 7982 · ISO 1478 · ISO 7049 · JIS B 1122
材質材質の節を見る
表面処理表面処理の節を見る
最小ロット10,000 本から、製品により異なります

頭部形状

なべの側面線図
なべ
皿の側面線図
丸皿の側面線図
丸皿
六角ワッシャーヘッドの側面線図
六角ワッシャーヘッド
ボタンの側面線図
ボタン

駆動部

十字穴(フィリップス)の側面線図
十字穴(フィリップス)
ポジドライブの側面線図
ポジドライブ
ヘクサロビュラの側面線図
ヘクサロビュラ
六角の側面線図
六角
すりわりの側面線図
すりわり

どれをいつ選ぶか →

先端形状の選び方

  • AB 形・A 形(とがり先)gimlet point

    先端の案内がよく、穴に入れやすい形です。薄板や比較的やわらかい相手材に向きます。

  • B 形(平先)blunt point

    先端が平らで、ねじ山が端面から始まります。板厚がある場合や、先端を裏に出したくない場合に使います。

  • 17 形(溝付きとがり先)type 17

    先端に溝を入れて切れ刃にした形です。切りくずの逃げがよく締付けトルクも低いので、木材や厚めの材料でよく使われます。

よくある失敗

いずれもロット単位の廃棄や現場での手直しにつながるものです。理屈の上での注意点ではありません。

下穴が小さすぎる、または大きすぎる。 小さければ頭が飛ぶか先端が折れ、大きければ締まらず引抜力も足りません。下穴径は材質と板厚で決まるもので、固定値ではありません。タッピン系で最も多い失敗の原因です。

SUS304 で硬い材料にねじ込む。 304 はやわらかく、ねじ山が相手を削る前に自分が変形します。硬い相手材にはマルテンサイト系の SUS410 を選びます。熱処理で硬化できるからです。引き換えに耐食性は 304 に劣ります。

切りくずの行き場がない。 削る以上、切りくずは必ず出ます。止まり穴では逃げの空間を残さないと、穴の底にたまった切りくずがねじを押し戻します。締まったように見えて実際は座面が浮いている状態です。

長さの測り方

規則は一つだけです。頭が相手材に沈む形状は全長を測り、表に残る形状は首下を測ります。

頭部形状三種の長さ基準の比較。皿は全長、丸皿は円すい部と丸みの境目まで、なべは首下
赤い線が基準です。頭が相手材に沈む形状は全長、表に残る形状は首下で測ります。
頭部形状別の長さの基準
頭部形状基準理由
全長頭が皿もみに沈んで面と同じ高さになるので、頭も長さに入る
丸皿頭部径までの全長円すい部は沈み、丸みは表に残る。両者の境目まで測る
なべ首下頭が丸ごと表に残る
ボタン首下同上
六角・六角ワッシャーヘッド首下同上
六角穴付き首下同上

くわしい説明 → 規格がこのサイズ帯のどこで止まるか(英語)→ 公差の積み上がりとねじ(英語)→

この種類を決める前に

どれも問いを一つだけ扱い、根拠にした規格と、その規格が有効な範囲を示しています。

M6 以下の部品でしたら、極小ねじのページに このサイズ帯でしか出てこない四つの制約をまとめています。

お問い合わせ

タッピンねじは仕様の組み合わせが多くあります。品目、サイズ、材質、表面処理、年間使用量、用途をお知らせいただければ、可否と納期をご返答します。図面か現物があるといちばん早く進みます。実物に対して見積もるほうが、仕様表を往復して推測するより手間が少なくて済みます。

量産範囲 M1.0 – M5.0、標準締結部品は M16 まで。最小ロットは 10,000 本から、製品により異なります。

sales@tigerfasteners.com

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