切削タッピンねじ
切削タッピンねじは先端(またはねじの側面)に溝が入っていて、そこが実際の切れ刃になります。ふつうのタッピンねじに比べて切削抵抗が小さく締付けトルクも低いので、鋳物、厚めの金属、硬質樹脂に使われます。これらの材料に一般のタッピンねじを使うと、先端が折れるか穴が割れます。
仕様の選択肢
頭部形状
駆動部
溝形式の選び方
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F 形小ねじ断面+溝
ねじ山の形が小ねじと同じなので、標準のナットと入れ替えが利きます。あとから標準品に置き換える可能性がある場所に使います。
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D 形・T 形
溝の形が違い、切りくずの逃げ道と切削抵抗が変わります。材料と穴の深さで選びます。
よくある失敗
いずれもロット単位の廃棄や現場での手直しにつながるものです。理屈の上での注意点ではありません。
着脱を繰り返す。 切削タッピンねじが切っためねじは、そのねじ自身に合わせて切られたものです。外して入れ直すと切れ刃がもう一度削るので、穴は入れるたびに大きくなります。繰り返し外す場所にはナットかタップ穴を使ってください。
止まり穴に切りくずの逃げがない。 削る以上、切りくずは出ます。穴の底に逃げの空間がないと切りくずがねじを押し戻し、トルクは上がるのに座面は着いていない状態になります。
切れ刃の摩耗に気づいていない。 切れ刃が鈍るとトルクは上がります。自動締結ラインがトルクの上限だけを見ていると、「鈍った」を「締まった」と読み違えることがあります。
長さの測り方
規則は一つだけです。頭が相手材に沈む形状は全長を測り、表に残る形状は首下を測ります。
| 頭部形状 | 基準 | 理由 |
|---|---|---|
| 皿 | 全長 | 頭が皿もみに沈んで面と同じ高さになるので、頭も長さに入る |
| 丸皿 | 頭部径までの全長 | 円すい部は沈み、丸みは表に残る。両者の境目まで測る |
| なべ | 首下 | 頭が丸ごと表に残る |
| ボタン | 首下 | 同上 |
| 六角・六角ワッシャーヘッド | 首下 | 同上 |
| 六角穴付き | 首下 | 同上 |
この種類を決める前に
どれも問いを一つだけ扱い、根拠にした規格と、その規格が有効な範囲を示しています。
- タッピン、盛り上げ、ドリル:まず相手材から(英語)。硬い相手材や厚い相手材に使う。一般のタッピンとの違いは切れ刃の形にある
- 下穴表は一点ではなく公差の帯である。相手材が硬いほど、穴径のずれがねじ込みトルクに効いてくる
M6 以下の部品でしたら、極小ねじのページに このサイズ帯でしか出てこない四つの制約をまとめています。
お問い合わせ
切削タッピンねじは仕様の組み合わせが多くあります。品目、サイズ、材質、表面処理、年間使用量、用途をお知らせいただければ、可否と納期をご返答します。図面か現物があるといちばん早く進みます。実物に対して見積もるほうが、仕様表を往復して推測するより手間が少なくて済みます。
量産範囲 M1.0 – M5.0、標準締結部品は M16 まで。最小ロットは 10,000 本から、製品により異なります。
LINE 公式アカウント @WEISHIUN でも受け付けています