DIN 137 は今も売られていて、その背後の規格はもう存在しない

読了目安 7 分。波形および皿形のばね座金は DIN 137 として見積もられ、袋詰めされ、発注され、届いて、働きます。しかしその番号が指す文書は廃止され、後継規格はなく、最終版は二つある形式の一方をすでに落としていました。M3 未満では、その落とされたほうが唯一つくられている形式です。

番号が文書より長生きした

Westfield Fasteners は自社の DIN 137 品目に製品仕様書を出しています。規格について 述べた節の二文目に、たいていのカタログページが書かないことが書かれています。

DIN 137 は規格として廃止されており、より新しい同等規格に置き換えられていない。 ただし既製品は今もこの規格に従って製造されている。

廃止は置換とは違います。DIN 2093 が EN 16983 に譲ったときは内容がそのまま移り、部品には 依るべき仕様が残りました。皿ばねの シリーズ記号のページで扱った状況です。ここには指し示せる後継がありません。袋の番号は 発行機関が取り下げた文書を指しており、他のどの機関もこの部品を引き取っていません。

それはこの座金が使えないという意味ではありません。部品が書類より長生きするのは普通で、 供給者が廃止図面どおりに寸法を守り続けることもできます。実際の意味はこうです。注文書の 「DIN 137 による」の背後に現行文書はなく、それは双方が開ける仕様ではなく、共有された 記憶への参照だということです。

二つの形式、そして最終版が残したのは一つ

DIN 137 は二つの形を扱っていました。面全体が一方向に反った皿形と、円周に沿って波打つ 波形です。同じ Westfield の仕様書は続けます。

DIN 137 の最終版は type B の詳細のみを規定し、type A にはもはや言及していない。 それにもかかわらず、波形座金は今もこの規格で type A と type B の両方が生産されている。

発行元自身のカタログ項目が、販売店の転述を経ずにこれを決めています。DIN 137:1994-05 の 表題は Federscheiben, gewellt ——波形ばね座金。表題に皿形はなく、項目は廃止と 記され、後継は一つも挙げられていません。表題は薄い文書ですが、発行元のものであり、 最終版が波形のほうだったと述べています。

つまり type A は 1994 年版がそれを置き換えたときに自分の版を失い、type B は廃止で失い、 両方が一つの番号の下で生産され続けています。

「ばね座金」と聞いて多くの人が思い浮かべるほうも同じです。DIN 127、あの切ってねじった環も、 カタログ項目が廃止と記され、後継は挙げられていません。古典的なばね座金の規格は二つとも 消え、どちらも引き継がれませんでした。相互確認は二つの廃止年(DIN 137 が 2003、 DIN 127 が 1993)を挙げましたが、当サイトが読んだ発行元ページに日付の表示はないため、 ここには書きません。

供給者が二社、そして どちらがどちらかで食い違う

照合できる現行文書がなければ、形式記号は漂います。Westfield の仕様書は type A と type B に別々の表を与えています。Aspen Fasteners の DIN 137 仕様書には 「Curved Type A」という見出しの表があります。当サイトが行ごとに 比べました。

ねじAspen「Type A」表記Westfield の type B
M33.2 / 8 / 0.5 / 0.8–1.63.2 / 8 / 0.5 / 0.8–1.6
M44.3 / 9 / 0.5 / 1–24.3 / 9 / 0.5 / 1–2
M55.3 / 11 / 0.5 / 1.1–2.25.3 / 11 / 0.5 / 1.1–2.2
M66.4 / 12 / 0.5 / 1.3–2.66.4 / 12 / 0.5 / 1.3–2.6
M88.4 / 15 / 0.8 / 1.5–38.4 / 15 / 0.8 / 1.5–3

内径、外径、厚さ、自由高さの上下限、五つの寸法すべてで一致します。Aspen が type A と 見出しをつけた表には、Westfield が type B に与える数値が入っており、しかも M3 から 始まります。それは Westfield の type B 表の始点で、type A 表の始点ではありません。

当サイトはそれを誤りとは言いません。誤りになれる現行文書が存在しないからで、それこそが 要点です。同じ廃止番号を記述する二社が、同じ寸法に違う記号を貼る結果になり、二つの 見積もりを比べる側には訴えられる権威がありません。図面に「DIN 137 type A」とあるなら、 記号だけでなく寸法を一緒に送るのが安全です。

M3 未満に残っているのは一つだけ

二つの表が覆う範囲は違い、ここから先は雑学ではなくなります。

形式表の範囲その版の立場
A、皿形M1.4 〜 M101994 年に置き換え
B、波形M3 〜 M36廃止、置換なし

M3 未満に載っているのは皿形だけです。つまり M1.4 から M2.6 の帯では選択肢が一つで、 それは 1994 年に版を置き換えられ、最終版がもはや言及しなかったほうの形式です。M2 の 組立てにこの種のばね座金を指定する人は、三十二年前に置き換えられ、その後に丸ごと廃止 された文書が記述する部品を指定していることになります。

その帯は当社の量産範囲です。そしてこの座金が積み重ねの中で比率的に最も大きくなる帯でも あります。M2 の自由高さは 0.5 〜 1.0 mm、M2 の頭自体が約 1.3 mm。ばねは シムではなく、積み重ねの中で目に見える一部です。書類が最も薄いところが、この部品の 占める割合が最も大きいところなのです。

誰も引用しない適用範囲

Westfield の仕様書には、当サイトがどの商品ページでも見たことのない制限もあります。

規格によれば、DIN 137 の波形または皿形ばね座金は、引張強さ区分 5.8 未満のボルト・ ナット組立てに用いるよう設計されており、ばね鋼製である。

座金が強度区分の上限を持つのは珍しく、この部品の位置づけを変えます。8.8 や 10.9 の ボルトの下では、この座金は自らの規格が主張した範囲の外にあり、それは機構とも合います。 継手に対して軟らかいばねは予張力で平らにされ、ばねであることをやめます。同じ仕様書は 用途についても同じ方向を指します。短めで推力を受けるボルトに最も適し、変動する半径方向 荷重にはうまく働かないことがある、と。

材料にも独自の脚注があります。規格が挙げるのはばね鋼で、市販で多い 301 や 1.4310 は もともとステンレスのばね鋼です。つまり問題は「ステンレスが該当するか」ではありません。 Westfield の注記はもっと狭く、非ステンレスのばね鋼に比べた材料の制約ゆえに、低減した 荷重で使うべきだというものです。ある個体が廃止文書の要求を満たすかどうかは、その硬さと 調質の問題であり、その答えはあなたにも当サイトにも調べられません。

このページが確定していないこと

  • DIN 137 はどの版も読んでいません。有料で、しかも廃止されています。 1994 年版の全文スキャンがファイル共有サイトに出回っていますが、ダウンロードも引用も していません。廃止、最終版が type B のみ、強度区分の上限、材料の注記は、すべて 販売店の仕様書からの引用です。
  • 版の沿革はカタログ水準です。1994-05 の波形版が 1987-10 の皿形版を 置き換えたことは、規格カタログの記載によるもので、どちらの文書からでもありません。
  • ばね力の数値は載せていません。この座金の公開されたばね力・ばね定数表を 見つけられなかったため一切示さず、寸法から推定もしません。
  • ばね座金(スプリングワッシャー)とは別物です。切り割りばね座金は 予張力で平らになれば無効という NASA の評定がありますが、あれは別の部品の話です。波形・皿形についての試験データを当サイトは持たず、その結論を 移しません。
  • 廃止は使用不可を意味しません。この部品が悪いとは一言も書いていません。 番号の背後にある根拠が、もはや開ける文書ではないと書いています。

この記事は六つの手順のどれか一つには収まりません。手順をまたいで出てくるか、組み付けたあとに出てくる話です。ここに行き着く判断がどこで下されているかはねじの決め方にまとめてあります。

よくある質問

DIN 137 は今も現行規格ですか。

いいえ。Westfield Fasteners の製品仕様書は、DIN 137 が規格として廃止され、より新しい同等規格に置き換えられていない一方、既製品は今もこれに従って製造されていると明記しています。DIN 2093 のような「置換」とは異なります。あちらは内容が EN 16983 に引き継がれましたが、こちらには引用できる後継がありません。

DIN 137 の type A と type B の違いは何ですか。

type A は面全体が反った皿形、type B は円周に沿って波打つ波形です。ただし記号には注意が要ります。DIN 137 の最終版は type B のみを規定しており、当サイトは同じ寸法に違う記号を貼った販売店仕様書を二つ見つけました。一方が「Curved Type A」と見出しをつけた表に、もう一方が type B に与える数値が入っており、M3・M4・M5・M6・M8 の五寸法で完全に一致します。照合できる現行文書がない以上、記号だけでなく寸法を送ってください。

強度区分 8.8 のボルトの下に DIN 137 座金を使えますか。

Westfield が伝える適用範囲は、引張強さ区分 5.8 未満のボルト・ナット組立て向けです。8.8 の下では規格が主張した範囲の外であり、機構もそれと一致します。継手に対して軟らかいばねは予張力で平らにされ、ばねであることをやめます。当サイトはこの部品について自前の試験データを持ちません。

小径ではどの形式が手に入りますか。

当サイトが読んだ表では、M3 未満に載っているのは皿形の type A だけです。type A 表は M1.4 〜 M10、type B 表は M3 〜 M36。したがって M1.4 〜 M2.6 の帯では選択肢が一つで、それは 1994 年に置き換えられ、最終版がもはや言及しなかった形式です。

波形座金は切り割りばね座金と同じものですか。

違います。切り割りばね座金は切ってねじった環で、NASA ファスナー設計マニュアルの「予張力で平らになれば無効」という評定はその部品についてのものです。波形・皿形座金は切れ目のない円板で、軽いばねとして働き、最も多い用途は軸方向のがたの吸収です。当サイトは波形座金の試験データを持たず、その結論を移しません。

ステンレスだと何か変わりますか。

Westfield は、規格が挙げる材料はばね鋼であり、ステンレス 301 や 1.4310 はばね鋼の一種に数えられるものの、材料の制約により低減した荷重で使うべきだと注記しています。したがってこの番号で供給されるステンレス品は、廃止文書が記述したものではなく、その変種です。

参考資料

二つの販売店仕様書はいずれも当サイトがダウンロードし pdftotext で読んだもので、上記の引用はすべて Westfield の仕様書から取っています。DIN 137 はどの版も読んでいません。有料で、しかも廃止されており、1994 年版の全文スキャンがファイル共有サイトに出回っていますが、ダウンロードも閲覧も引用もしていません。本ページが規格に帰しているすべて — 廃止、最終版が type B のみ、5.8 未満という強度区分の上限、ばね鋼という材料、用途の注記 — は販売店による規格の報告です。版の沿革(1994-05 の波形版が 1987-10 の皿形版を置き換えた)は規格カタログの記載によるもので、どちらの文書からでもありません。二つの寸法表の比較は当サイトによるもので、内径、外径、厚さ、自由高さの上下限を M3・M4・M5・M6・M8 で照合し、五つすべて一致しました。ばね力を載せないのは、この座金の公開されたばね力・ばね定数表を見つけられなかったためで、寸法から推定することは捏造にあたります。

お問い合わせ

図面が小径で DIN 137 を指定しているなら、番号と一緒に寸法もお送りください。文書が 廃止され、二社が形式記号を違うように貼っている状況では、その四つの数字 — 内径、 外径、厚さ、自由高さ — が、この指示のうち全員が同じ意味に読む唯一の部分です。

お見積り依頼

品名と数量をお知らせください。可否、納期、価格をご返信します。

送信するとメールソフトが開き、内容が入力済みになります。

直接メールでも承ります sales@tigerfasteners.com