木の締結を扱う参照章には、すでに壊れた穴の項目が無い
同じ住まいの手入れのサイトに四つの問いがあり、合わせて八十八点。言い方は違うが訊いているのは一つである。ねじ穴が駄目になった、それでどうするのか。扉の摩耗した丁番穴。埋めてもう一度使いたい穴。飾り棚の下で広がってしまった間柱の穴。締結された継手に起きるもっともありふれた出来事の一つでありながら、三十頁の木の締結を扱う参照章には repair という語すら現れない。
その章の全文に対する本サイトの語数。 repair 零回、reuse 零回、enlarged 零回、redriving 零回。 現れる oversize と plug はそれぞれ二回だが、その意味でではない。
本頁は誰の扉にも間柱にも飾り棚にも補修の方法を示さず、 のちに引く航空の文書にも家庭の作業へ移せる一文は無い。 報告するのは、どの文書が「壊れた締結穴」という概念をもち、 その概念が実際には何であったか、である。 問いは公開されている住まいの手入れの質問サイトの公開インターフェース経由で得た。 本サイトが通常用いるブラウザ側の道具は、この回も接続できないままである。 設問本体のみを読み、回答は一切読んでいない。利用者名も書かない。
その参照章が前提していること
木材ハンドブックの締結の章は三十頁あり、しかも周到である。 釘、スパイク、ステープル、ドリフトボルト、木ねじ、ラグスクリュー、ボルトを扱い、 それぞれに引抜きと横方向の関係式がある。 本サイトは前日にそれを精読し、 指数一つぶんしか違わない二つの引抜き式を書いた。 そこで書いたことはここでは繰り返さない。
そこに無いのは、二度目という概念である。 本サイトの数え方では、repair という語は現れず、reuse も、enlarged も、redriving も現れない。 この章のどの関係式も、ある直径の締結具を、ある深さまで、ある比重の木に打ち込む、という形をとる。 穴は締結具の結果であって、履歴をもつ物ではない。
これは見落としではない。材料の参照書とはそういうものである。 だが、なぜあの四つの問いが繰り返し立てられるのかは説明している。 それらが述べる状態は、工学の文献が用いる模型の外側にあるのだ。 すでに荷重を受け、なめ、空になった穴は、新しい穴の小さい版ではない。 別の物であり、式にはそれに当たる変数が無い。
その概念をもつ文書が一つある
語彙は別の場所に存在する。航空機の検査と修理の勧告回報では、 本サイトの数え方で elongated が十八回、bolt hole が三十八回、 oversize が二十五回、bushing が二十八回現れる。 航空機は捨てられるのではなく整備されるので、その文書はまさにこの状況のために書かれている。 本サイトがそれを用いるのは六度目であり、 その第 1 章(木構造)は前の五度では手つかずだった。
穴が伸びた場合についての項は、全文を引けるほど短い。 そして「それが何でないか」のために読む価値がある。
「In cases of elongated bolt holes in a spar, or cracks in the vicinity of bolt holes, splice in a new section of spar, or replace the spar entirely. If hole elongation or cracking is minimal and the bolt holes are for noncritical fittings, repair (rather than replacement) may be feasible. Obtain approval for any such repair from the manufacturer or a representative of the FAA.」 桁のボルト穴が伸びた場合、又は穴の近傍に割れがある場合は、桁の新しい部分を継ぐか、 桁全体を取り替える。穴の伸びや割れが軽微で、そのボルト穴が非重要な取付具のためのもので あれば、取替えではなく修理が可能な場合もある。そうした修理には製造者又は当局の代表者の 承認を得ること。
それは穴の修理ではない。部材についての判断である。 既定は新しい部分を継ぐか、桁ごと取り替えることである。 修理が選択肢になるのは三つの条件が同時に成り立つときだけだ。 伸びが軽微であること、その穴が非重要な取付具のためであること、 そして権限をもつ誰かが承認したこと。
しかも修理は穴を外へ追い出す
同じ頁にある、実心の桁をどう継ぐかを示す図が、二つの注記で絵を完成させる。 一つは幾何を与える。最小の継手長さが部材寸法の倍数で示され、 補強板は合板、桁と同じ材料、又は同等以上の品質の材料でよく、 接着に際しては端部を五対一の勾配で削ぎ落とす。
もう一つは図の上に横書きされた一行である。 「NO FITTING WITHIN THESE LIMITS.」 この範囲内に取付具を設けてはならない。
取付具が無いとは締結具が無いことであり、締結具が無いとは穴が無いことである。 したがって修理の道をとったとしても、結果は「同じ場所に直った穴がある」ことではない。 修理された区間は、それを担うことを明示的に禁じられている。 穴は戻ってこない。そこに穴が要らないように構造のほうが組み替えられる。
すぐ次の項も同じ方向を指す。小骨は取り替えてよく、所有者が作ってもよいが、 製造者の承認した図面によるか、既存の原品の小骨を参照する場合に限られ、 しかもそれが原品であり材料と寸法がすべて判定できるという十分な証拠が要る。 この章を通じて、損傷への答えは、直された古い部品ではなく、根拠のある新しい部品である。
航空機を離れても、なぜ知る価値があるのか
扉の丁番が桁だからではない。二つの文書を並べると、この問いの形が見えるからである。
修理された穴の強度関係式は、誰も発表していない。 材料の参照書はそれを模型化しない。整備の文書はそれを復元せず、部材を取り替える。 そして修理を許す場面では承認を要求し、そのうえで修理された長さに締結具を置くことを禁じる。 二つを合わせると、壊れた締結穴についての工学的な立場はこうなる。 それはもはや計算できる継手ではない。
人々が実際に行う多くのやり方から一つを選ぶ前に、知っておく価値のあることである。 何をしたにせよ、その結果は元の穴を覆っていた式にはもう覆われない。 それらの式が語っていたのは、示された比重の健全な木である。 修理された穴は局所の密度が違い、木理の状態が違い、中に接着剤が入っている。 どれも、発表された関係式が受け付ける入力ではない。
そうした修理が効かないと言っているのではない。 明らかに多くは効いており、だからこそあの問いには多くの回答が付いている。 述べているのはもっと狭く、確認できることである。 読んだ文書のどれも、それに数値を与えていない。
本稿が確かめたこと、確かめていないこと
- 本サイトの数え方では、三十頁の木の締結の参照章に repair、reuse、enlarged、redriving は一度も現れない
- その関係式は健全な木に打ち込まれた締結具を述べており、穴は結果であって履歴をもつ物ではない
- 航空整備の文書にはその語彙がある。elongated が十八回、bolt hole が三十八回
- ボルト穴が伸びた場合の規則は、新しい部分を継ぐか部材ごと取り替えることである
- 修理は三つの条件が同時に成り立つことを要する。伸びが軽微、非重要な取付具、そして製造者又は当局の承認
- 継手の図は、継いだ長さの中に取付具を置くことを禁じる。したがって修理は穴を返してくれない
- その章の残りは読んでいない。同じ文書の別の場所にある、伸びた又は摩耗したボルト穴の修理に触れる表題の図も内容を読んでおらず、何も述べない
- 本頁に家庭の補修方法は無く、航空構造の修理から扉、間柱、飾り棚へ移せるものも無い
残るのは、問題の抱え方である。 なめた穴は、継ぎ足せば済む弱った継手ではない。 それを扱う文書の中では、模型を離れてしまった継手である。 それを知っても次に何をすべきかは分からないが、 なぜどの出典も教えてくれないのかは分かる。
この記事は手順 1、相手材を扱います。全体の順序は相手材、ねじ、頭部、駆動部、表面処理、書類で、これを崩すと微調整ではなく手直しになる理由はねじの決め方にあります。
よくある質問
木の締結の参照書に、なめたねじ穴の直し方はありますか。
ありません。本サイトの数え方では、三十頁の章に repair、reuse、enlarged、redriving は一度も現れません。その関係式はある直径の締結具をある深さまである比重の木に打ち込むという形をとり、穴は締結具の結果であって以前の履歴をもつ物ではありません。
広がった締結穴を扱う文書はありますか。
あります。航空機の検査と修理の勧告回報です。桁の伸びた穴についての項は、桁の新しい部分を継ぐか桁全体を取り替えると述べ、伸びが軽微で、その穴が非重要な取付具のためであり、製造者又は当局の代表者の承認を得た場合にのみ修理を認めます。
ではその航空の文書は穴の直し方を教えているのですか。
いいえ。穴の方法ではなく部材についての判断を与えています。しかも継手の道をとる場合、同じ頁の図に「この範囲内に取付具を設けてはならない」と記されており、修理された長さは締結具を担うこと自体を許されていません。
その方法を扉の丁番に使えますか。
いいえ。本頁はいかなる家庭の補修方法も示しません。あの指針は木造の航空機構造のためのもので、承認を条件とし、扉にも間柱にも飾り棚にも移せるものはありません。
なぜこれらの問いには回答がこれほど多いのですか。
本頁は回答を分析しません。読んでいないからです。言えるのは、その状態が発表された関係式の外側にあるということです。すでに荷重を受けなめた穴は新しい穴の小さい版ではなく、式にはそれに当たる変数がありません。
では一般的な補修は効かないということですか。
いいえ、そうは主張しません。確認できるより狭い言明はこうです。読んだ文書のどれも、修理された穴に数値を与えていません。
穴が修理されると木の何が変わるのですか。
本頁はそれを模型化しません。発表された引抜きの関係式が受け取る入力は比重、締結具の直径、貫入深さであり、修理された穴は局所の密度も木理の状態も異なり、接着剤も入っています。いずれもその関係式が受け付ける入力ではありません。
これらの文書のどの部分を読んだのですか。
木材ハンドブックの締結の章(前頁のために全文を読み、本稿ではそれを検索しました)、および勧告回報第 1 章の桁の伸びた穴についての項、同じ頁の継手の図、そして次の項の冒頭です。その章の残りは読んでいません。
参考資料
- FAA 勧告回報 43.13-1B「Acceptable Methods, Techniques, and Practices:Aircraft Inspection and Repair」1998 年 9 月 8 日、2001 年 9 月 27 日の変更 1 を含む。本稿が用いたのは第 1 章「木構造」の ¶1-45 と Figure 1-6
- Wood Handbook:Wood as an Engineering Material、FPL-GTR-190、第 8 章 Fastenings。米国農務省森林局 森林製品研究所。三十頁、本稿はこれを検索した
- 本頁が出発点とした問い。公開されている住まいの手入れの質問サイトにて。三十二点、八つの回答
- 同じ群の二つ目の問い。二十七点、十の回答
¶1-45、同じ頁の継手の図、そしてその次の項の冒頭は、その頁を算出した画像から読んだ。本サイトが勧告回報を用いるのは六度目であり、直近はボルトの節であった。その第 1 章は前の五度とも手つかずである。同じ文書の別の場所にある、伸びた又は摩耗したボルト穴の修理に触れる表題の図は、目次で表題を見ただけで内容は読んでおらず、ここでは何も述べない。第 1 章の残りも読んでいない。木材ハンドブックの締結の章を用いるのは二頁連続であり、前頁はその引抜きの式を扱った。本稿ではその章に何が無いかの計数としてのみ用い、式はリンクするにとどめ繰り返さない。以下は本サイトが数えたものであり、いずれの文書が述べていることでもない。repair、reuse、enlarged、redriving が三十頁に各零回であり、oversize と plug が別の意味で各二回であること。そして勧告回報に elongated が十八回、bolt hole が三十八回、oversize が二十五回、bushing が二十八回現れること。四つの問いのリンクは、書き留める前にそのサイトの公開インターフェースで照合した。本頁はいかなる補修方法も示さず、一般的な補修が効くとも効かないとも主張せず、航空構造の修理指針から家庭の作業へ移せるものは無い。銘柄も挙げない。問いは本サイトが通常用いる掲示板側の道具ではなく、公開されている住まいの手入れの質問サイトから得た。その道具はこの回も使えないままである。設問本体のみを読み、回答は読んでいない。利用者名も書かない。
お問い合わせ
図面上のある継手が、一度ならず開かれ締め直されることが見込まれているなら、 それは言葉で書いておく価値があります。 発表された強度の関係式が述べているのは一度目だけだからです。 その継手が何回の繰り返しに耐えなければならないかをお教えいただければ、 その間について締結具そのものに関し当社が立証できることと、 母材の側に属することをお伝えします。